ジョージア・ブルドッグスのチームカラーがピンクに変わった日【ウェンディを忘れない】
土曜はカレッジフットボール、日曜はNFL! 毎週末がお祭り状態(外に遊びに行けないともいう)のネビル家より、ネビル(妻)です。
今回は、昨日のカレッジフットボールの試合から、とても心温まるニュースをお届けします。
舞台はジョージア州アセンズ(Athens, Georgia)のサンフォードスタジアム。
我がジョージア・ブルドッグスのホームである同スタジアムでは、アーカンソーステート・レッドウルブズ対ジョージア・ブルドッグスの試合が行われていました。
もちろん、スタジアムはチームカラーである赤と黒に身を包んだブルドッグスファンでにぎわって…いるはずなんですが、昨日はなぜか観客席がピンクで染まっています。「”レッド”ウルブス」というだけあって、対戦相手のレッドウルブズのチームカラーも赤。じゃあ、このファンたちはどこを応援しているのか…? と疑問に思っていたら、
「今日はサンフォードスタジアムはウェンディを偲んでピンクに染まっています」と解説の声が。
ウェンディとは、この日の対戦相手レッドウルブズのコーチであるブレーク・アンダーソンの奥さんウェンディ・アンダーソンさんのこと。
二年の闘病生活の末、残念ながら乳がんで先月亡くなってしまったんだそうです。
そこで、ジョージア・ブルドッグスでは試合の数日前、 #WearPinkForWendy (ウェンディのためにピンク*を着よう)とファンに呼びかけました。
* ピンク=乳がんをはじめとする女性特有のがんとの闘病を象徴する色
そういうわけで昨日は、この呼びかけに賛同したファンたちがピンクを着てスタジアムに集まったんです。
こどもたちも…
学生も…
チームの旗も、
すばらしいプレーを見せたディフェンスに送られるショルダーパッド(通常は金色)も、昨日はすべてピンクに染まりました。
いつも最前列で観戦している名物学生たちは、「Remember Wendy(ウェンディを忘れない)」の文字を背中に書いて観戦。
アーカンソーステート・レッドウルブズのチアリーダー公式インスタグラムより
ピンクに染まったスタジアムには、「ありがとう」というレッドウルブズファンの声、「誇りに思う」というブルドッグスファンの声、そして、ガンと闘う人たちの「ひとりで戦っているんじゃないと思い出させてくれてありがとう」という声が集まりました。
以前もお伝えしたように、大学スポーツとはいえ他の競技とは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せるアメリカのカレッジフットボール。
選手やコーチ陣だけではなく、ウェンディさんたち奥さんのサポートもあってわたしたちファンが試合を楽しめているんだということを忘れてはいけないなあと、ネビル家でも昨日は献杯をさせていただきました。